大気汚染自動測定機の保守点検におけるカーボン・オフセットの取組み: 「カーボンオフセットメンテナンス」の実践

摘要

地球温暖化対策に向けた経済的手法の一つとして，排出量取引とともに注目されているカーボン・オフセット。この定義は環境省の指針1）に詳しいが，簡単にいうと「産官学民すべての主体が，自らの温室効果ガス（以下，GHG）の排出量を認識，削減努力を行うとともに削減困難な部分は，GHGクレジットの購入や他の排出削減・吸収活動によりGHG排出量を埋め合わせる」ことである。　さて，そのカーボン・オフセット付きの商品・サービスは，マスコミに取り上げられたものだけでも，駅伝，Jリーグの試合，年賀状，航空チケット，化物輸送，書籍，布団など数多く存在するが，集約すると以下の4類型になる2）。