道床バラストの石質試験

摘要

道床とは，まくらぎと路盤の間およ びまくらぎ周囲に用いられる砂利，砕 石などの粒状体により構成される軌道 構造の一部分です（図1) そこに用 いられる砕石を道床バラスト（道床砕 石）とよびます。明治5年（1872年）の 鉄道創業時には砂利が使用されていた ようですが，現在ではほとんどが砕石 といわれる，岩塊を機械で破砕した 20mm～60mm大の硬い石が用いら れています。この道床バラストは，ま くらぎやレールを支持し，列車荷重を 路盤に均等に分散させる機能が求めら れる重要なものです。そのため，多く の鉄道事業者では石質試験とよばれて いる試験で一定の品質を有すると認められたものを使うように決めています。 ここでは，その品質（石質とよんでい ます）の基準とそれを確認するための 石質試験の変遷を紹介します。