団塊世代にプレゼンする「日本再発見」: 歴史の町並みを歩く: 第24回醤油醸造で栄えた播州龍野の町並み

摘要

国の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)が2019年12月で120地区になった。その119番目に選定されたのが播州龍野の町並みである。播州龍野は、城址や武家屋敷地、町人地等がその地割とともに良く残され、歴史的風致を保っている揖保川に沿った城下町である。実は、保存地区を目指すための保存対策調査は既に昭和56年に行われており、立派な報告書が出来上がっている。その頃は、全国的に歴史的集落や町並みを保存する機運が高まりつつあった時期で、この制度に関心を示す市町村が増え、竹原の町並み(広島県)や知覧の武家屋敷(鹿児島県)等が重伝建地区に選定されていた。