九州北部豪雨災害に伴う豊肥本線災害復旧工事

摘要

平成24年7月に発生した九州北部豪雨災害により、九州地方は各地で大きな被害を受けた。熊本鉄道事業部が管轄する豊肥本線•肥薩線においても築堤崩壊等の被害が発生し、中でも熊本県と大分県を結ぶ路線である豊肥本線においては、広範囲にわたり鉄道施設に甚大な被害を受けた。そのうち肥後大津駅〜豊後荻駅間においては、トンネル崩壊をはじめ、築堤崩壊、土砂流入、線路流出など多数の被害が発生し、電気設備においても電路設備の流出、踏切保安装置•連動装置等の水没により復旧作業は困難を極めた。平成25年8月4日全線運行再開までの約1年間に亘り懸命に災害復旧工事を進め、無事に営業運転再開を迎えた。