近距離無線ネットワークの技術(6): 無線LANの誤り制御符号

摘要

デジタル無線通信の伝送路で発生する誤りは、主として熱雑音によるランダム誤りと、フェージングや干渉波によるバースト誤りの2つに分けることができる。これらの伝送路で発生する誤りを訂正する訂正制御方法は、次の2つがある。(a)受信側で誤りを検出すると自動再送要求するARQ(Automatic Repeat Request)。(b)受信側で誤りを検出すると、同時に誤りの訂正も行う、前方誤り訂正するFEC(Forward Error Correction)。FECは、受信側で誤りを検出すると同時に誤りの訂正も行うため、音声や画像などの伝送遅延が許されない通信に利用され、無線LANやデジタルTV等で使用されている。