家電製品の輸出拡大 高級機種を中心に販売伸長

摘要

日立アプライアンスは、「メード·イン·ジャパン」の家電製品の輸出を増やしている。円安を背景にして冷蔵庫やオーブンレンジ、空気清浄機など高級機種を中心に輸出を拡大。今年度は日本からの輸出が前年比で約3割拡大する見込みで、海外事業全体の底上げにつなげる。同社は、アジアベルト地域(中国、インド、東南アジア、中東)に軸足を置いて海外事業を展開。家電製品の中では、冷蔵庫の販売構成が高い。今年度は円安局面となったことで、日本からの輸出を加速。ホームべーカリ機能を搭載するオーブンレンジ「ベーカリーレンジ」や掃除機など、高級機種の展開を強化している。日本製の販売では、特に台湾で強みを発揮。台湾では、日本製に対する需要が高く、家電製品を販売する日系メーカーの中で「7割以上のシェアを持つ」(金子友通常務取締役家電事業部長)という。