環境分野における共同研究事業を通した「政策協働」: 川崎市環境技術産学公民連携公募型共同研究事業の取組と「政策協働」としての意義•課題、今後の展望

摘要

For the improvement of environmental problems in an age of Globalization, Kawasaki City started a joint environmental research scheme entitled "Kawasaki-City Joint Research Scheme for the Promotion of Environmental Technology" in 2007. In this paper, the authors describe the background, activities and outputs of the scheme and the implications as policy collaboration based on a joint research project with Tokyo City University (TCU). Further, the authors discuss the meaning, issues and perspectives on the policy collaboration through the scheme.%川崎市では、環境問題が産業公害、生活型公害からグローバルな環境問題へと複雑·多様化していく中、新しい環境研究の取組の一環として、2007年度に「川崎市環境技術産学公民連携公募型共同研究事業」を開始した。本稿では、本共同研究事業の概要とこれまでの採用実績を紹介し、本共同研究事業において採択された共同研究プロジェクト（東京都市大学·川崎市）に見られる成果と課題、「政策協働」としての意味合いについて述べる。その後、本共同研究事業を通した「政策協働」の意義•課題•展望について考察を行うものである。