富山市における橋梁モニタリングに関わる取組み: 橋梁の効率的管理への，実装のための実証

摘要

富山市が管理する道路橋梁は約2 200橋。高度成長期に建造された橋梁の老朽化が懸念され.さらに人口減少などによる財政難が今後予測される。これに対抗すべく，さまざまな手法を講じ，有効かつ効率的な維持管理手法を確立すべく取り組んでいる。そのうち，モニタリングシステムの活用の検証概要を述べる。今後活用が期待されるところではあるが，「実装のための実証」が欠けているところもある。モニタリングシステムは今後の構造物老朽化において，有効な手段となることが期待されるところも大きいことから，フィールド提供を積極的に行い，管理者としてモニタリングシステムの有効活用に向けて寄与したいと考えている。