内視鏡動画像からの胃の3次元モデル復元

摘要

上部消化管内視鏡検査は,胃癌や胃潰瘍などの病変の早期発見•診断のため広く行われている検査手法である。内視鏡検査において,発見した病変の正確な3次元位置を認識することは,その後の治療•手術方式を決定するうえで非常に重要である。例えば,早期胃癌に対する腹腔鏡手術では,手術方式を決定するために,胃全体における癌の位置を把握することが重要となる。しかしながら,2次元の内視鏡画像のみから,病変の3次元位置を客観的に特定することは極めて困難であり,効果的な胃の3次元表示法の開発が望まれている。