老朽駅舎改築におけるコスト低減手法について: 移設困難設備を有する駅舎に対する入れ子改修工法の提案

摘要

移設困難設備を有する駅舎の規模適正化工事について、制御盤が設置された駅をケーススタディとし、多大な支障移転コストがかかるという課題の解決に向けて施工方法の検討·実施を行った。その結果、支障設備を既存位置に据え置きしたまま施工を行う「人れ子改修工法」を検討·実施し、約9.4百万円のコスト削減につなげた。また、ステップフローをビジュアル化し、設計仕様を標準化することで、今後発生する同種工事に対しての水平展開性や業務の効率化につながる内容として整理を行った。今後は本研究の内容を活用し、さらなる品質の向上及びコスト削減を目指していきたい。