東横線祐天寺駅改良及び東急祐天寺駅ビル新築

摘要

当駅は、東横線の利便性•速達性向上を目的とした通過線整備及び鉄道高架橋の耐震補強工事等に伴い、駅改良工事と高架下空間の更新再編による開発計画を行った。駅改良工事は駅構内の利便性向上を目的として、改札口の増設をはじめ、駅コンコース整備やエスカレーター新設等を実施すると共にハイサッシや木調デザインを取り入れる事で、高架下の圧迫感•閉塞感を感じさせないデザイン上の工夫を行った。また、駅改良工事に併せて1963年竣工の既存駅ビルを解体し、街の顔となる駅ビル新築も行った。「まちのシンボルッリー」をデザインコンセプトとし、駅利用者を温かく包み込むような、職住近接の場となるよう検討した。価値観やライフスタイルの多様化に対応するため、駅ビルの1階は新しくなつた駅コンコースに隣接して生活利便性を高める商業施設「エトモ祐天寺」を、2階は企業主導型保育園を、3〜6階はスモールオフィスで構成し、働き方の変化に合わせ空間を提案することで、自分らしいライフスタイルを実現できる駅ビルとした。