関東大震災から学ぶ震災と復興　丸の内・防災都市のあゆみ

摘要

東日本大震災が起き，関東直下型地震発生の可能性も懸念されている今，関東大震災（1923年）以降，丸の内が防災都市として取り組んできた歴史を紹介する展覧会が催されている． 会場には関東大震災で実際に使われた拡声器やろうそく立てなどの非常用具，『関東大震大火実況』 『帝都復興シンフォニー』など3本の白黒無声記録映像，関東大震災発生当日から30日間のタイムラインや，丸の内に事務所を構えていた高浜虚子の手記をもとにしたパネル展示で震災発生当時の人びとの言動を伝えている．