SASU• KE

摘要

鎌倉の駅から徒歩8分とは思えない.静かな源氏 山の南西に広がる谷戸と呼ばれる緑に囲まれた地 形の中に9戸の長屋を計画した.約5m幅のリニア なボリュームを.山を背負った敷地境界に沿わせて 建築面積ー杯となるように配置し，ー部が街路に開 いた中庭形式とした.元もとこの敷地は道路面から 約4m高く，周辺の住宅街とは，物理的に遮断され ていたが，この中庭と道路をうねる大階段で繋げ， 敷地の中心まで街が入り込んだようなかたちとした. 住戸は，住人がゆっくりとカスタマイズするための 余地を残し，水周り以外は大きなワンルームの空間 とした.地下1階，1階は，ショップやSOHO利用(面 積制限はあるが）も想定し，中庭や街路から直接アク セスできるようにした.2階は，木造小屋組を現し とし.うねる屋根と曲がる壁がそれぞれの住戸で異なった空間をつくり出している.