北方町庁舎

摘要

北方町は「公園都市」(まち)と「人間都市」(人)というふたつのテーマを軸としたまちづくりに力を入れている.この庁舎でも人に優しい場所，その周辺をつくることを意図した.周辺の生涯学習センターや図書館，バスターミナルや防災公園が面する敷地北側の道を施設を繋ぐプロムナードと捉え，道沿いに配置した「みんなの広場」や気軽に行き来できる芝生と植栽による「緑の回廊」が敷地内外の活動も繫いでいく.庁舎の1階に配した「いこい，つどい，まなびの広場」と名付けた町民活動の拠点となる多目的室やラウンジは，大屋根の軒下空間である「町の回廊」(外部)と連続して使うことができ，これらの面的繫がりが周辺施設と連携して，北方まつりや，フリーマーケットなどさまざまな町民活動をサポートする.また，「町の回廊」は，被災時に防災公園をサポートする支援物資置き場や，緊急車両スペースとしても活用できる.