地域のコモンズ東曰本大震災3つの釜石地区復興プロジェク卜を起点として

摘要

2011年3月の東日本大震災から，来月で丸7年が経とうとしています.特に津波の直擊を受け た東北の諸地域では，被災後緊急に求められた行政拠点や住民生活の再建フェーズを経て， 徐々に学校を含む文化施設の復興へとシフトしつつあります.本座談会では，岩手県釜石市で プロジェク卜を設計された赤松佳珠子氏，乾久美子氏，ョコミゾマコ卜氏の3名と地域の復 興計囫を統括する「かまいし未来のまちプロジェク卜」復興ディレクター小野田泰明氏を迎え， それぞれの計画で求められた建築家の役割を語っていただきます. 「被災地の抱える問題」とは，その当地旳課題というより，今日の曰本のあらゆる都市地域で 潜在的に抱えられた題が，未曾有の大災害により極端な形で表面化したもの，と言うことが できるのではないでしょうか.地方の人口減少，公共の文化施設の存在意義に加え，建築界と しては，建築家の役目やその作業領域の変化，新たな建設方式の導入とその摩擦などが孥げ られるでしょう.災害復與という直接的卜ピックにとどまることなく，こうした広い観点からお話 いただきました.