En[縁]：ァー卜•才ブ•ネクサス第15回ヴエネチア.ビエンナーレ国際建築展曰本館帰国展

摘要

イタリアのヴエネチアで2年に1度開催され，世界中 から建築家が集まるヴエネチア•ビエンナーレ国際 建築展.2016年に開催された第15回ヴエネチア• ビエンナーレでは，全体テ一マとして「Reporting from the front (前線からの報告)」が総合ディレクター のァレ八ンドロ •ァラヴェナ氏より提示された.それ に対し山名善之氏がキュレーターを務めた曰本館は， 「人の縁」，「モノの縁」，「地域の縁」の3つの縁をテー マに1975年以降生まれの12組の建築家の取り組み を紹介.モダニズムの中で失ってきた社会における さまざまな「結び付き(ァ一卜•才ブ•ネクサス)」を，震 災以降の困難な時代に生み出された彼らの作品を通 して捉え直すことが試みられた.他国が，難民問題 をはじめとするそれぞれの国が直面する問題そのち のにフォーカスした展示が多かったのに対し，日本 館では，一部原寸の模型を使用するなど，人の生 活が詳細に描写された模型を多く展示.生活空間の 延長線として空き家や高齢化などの課題における曰 本の最前線を提示したことで，審査員から「ここには 建築がある，人の暮らしが見える」と評され特別 表彰を受賞した.