東京慈恵会医科大学葛飾医療センター

摘要

東京都葛飾区青戸、中川の河畔に建つ地域中核総合病院の建替計画である。当病院は、60有余年にわたり葛飾区を中心とした地域医療の中核を担ってきたが、建物の老朽化から最新の医療ニーズに応えることが困難となり、全面廷替実施の検討が進められた。限られた敷地条件のなか隣接する葛飾区所有の広場を敷地等積交換により計画に取込む一段階での建替を、総合元講である三菱商事がコンストラクションマネージメントとして計画を主導し、地区計画の変更、開発許可、総合設計制度等による容積緩和といった開発手法を同時に活用し行政?近隣の協力を得ながら実現させ、この地域での医療行為継続を可能にした。