居住空間を立体的に考える

摘要

この20年で100棟近くの集合住宅を手掛けてきた。例外を除いてほとんど賃貸の集合住宅である。その多くに高さに変化のあるデザインを取り入れた。 1997年に完成した「海岸の集合住宅ALTOB」では5mを超える天井高の50m~2の空間にl00m~2のユニットを考えた。これは今までに全くない居住空間であったため反響が大きかった。他に類似した空間を提供しているケースは希有であるため、空間のボリュームは居住者への訴求力が大きいことにそのとき気が付き、その後の計画ではなるべく空間のボリュームを豊かになるものを提案してきた。