Stitching the Nation with Lines of Life

摘要

レールコリドーは、シンガポールの国土を南北に縦断する長さ24kmに及ぶマレー鉄道線路跡地です。2010年の廃線後、シンガポール都市再開発局（URA)が中心となり、「豊かな自然環境を活かしながら自転車•歩行者道を整備し、ユーザーの感性を刺激する非凡なパブリックスぺースにする」という開発目標が設定されました。日建設計は、2015年11月にURAが主催する「レールコリドー国際設計コンペティション(RFP)」のマスタープラン部門において優勝し、その後、約1年半にわたってマスタープランの作成と先行開発区間4kmの基本設計業務に取り組みました。「Stitching the Nation with Lines of Life」をテーマとしたマスタープランは、国土を縦断するレールコリドーが緑豊かな生態系を維持しながら、市民に愛されるパブリックスペースとして、連続的かつ一体的に生まれ変わるための戦略的、包括的なデザィン提案です。線路跡地に治つた南北のつながりだけでなぐレールコリドーの東西に位置するコミュニティ同士の関係性を紡ぎ合わせることで、時間と共に成長するより豊かな生活環境の創出を目指した、持続可能な発展シナリオを描いています。日建設計の都市デザイン、ランドスケープ、建築からなる領域横断型チームが、開発のビジョンとそれを実現する計画手法、具体のデザイン戦略までを包括的なフレームワークとして作成しました。