新連載「アメリカ海軍vs中国人民解放軍」: Vol4米中日の水上戦闘艦隊:ミサイル射撃カを比較する

摘要

二○一五年一月一六日、ハワイのアメリカ太平洋艦隊報道部は、サンディエゴを母港としている最新のミサイル巡洋艦チャンセラーズビル(CG-62)を、夏ごろ、横須賀の前方展開海軍部隊(FDNF)に配属すると発表した。これは、アジア太平洋地域に最新の能力艦を派遣するという米海軍の長期計画に基づく措置とされており、第7艦隊の前方プレゼンスを強化する一環と言えよう。米海軍は、すでに最新改良型のイージス駆逐艦三隻の配備(一隻は追加でなく交代配備)を決めており、二○一七年には横須賀を母港とするイージス艦は、現在の九隻から三隻増えて一二隻にまで膨れ上がる。これは海外基地として最大規模になるだけではない。なんと太平洋艦隊が司令部を置くハワイのパールハーバー海軍基地を母港とするイージス艦の数より二隻も多くなってしまう。