九七式飛行艇 二式飛行艇各型解説

摘要

九七式飛行艇の原型機で、社内名称を「5型飛行艇」と称し、1号機は昭和11(1936)年7月14日に初飛行した。発動機は三菱「A8」(のちの「金星」シリーズ)空冷星型複列14気筒(840～1000)を予定していたが、調達が間に合わず、中島「光」空冷星型9気筒(840hp)を搭載して完成した。 総重量約16トンの艇体に比べ、発動機のパヮー不足が指摘されたが、性能試験の成績は概ね良好で、海軍はひきつづき第4号機までを増加試作機として製作発注した。