日本通運向け三菱重工下関造船所新造RORO船'ひまゎリ8〃、'ひまゎリ9〃竣工

摘要

三菱重工は、下関造船所（山口県下関市）で、昨年9月に日本通運向け新造RORO船"ひまわり8"、12月に"ひまわり9"をそれぞれ竣工した。東京〜北海道航路を就航する両船は、船首•船尾にランプウェイを装備し、トレーラ等がそのまま入り込めるRORO船タイプの貨物船で、2013年4月に就航した"ひまわり7"の準同型船となっている。リフター（船内貨物用エレベーター）の可動範囲を1層分広げることで荷役の効率化を図っているほか、上甲板部には危険品積載スぺースを新設することで火薬類なども輸送可能となっている。省エネルギー対応設備としては、''ひまわり7"と同様の装備のほか、インバータ駆動式海水冷却ポンプを新たに採用するなど、より燃費性能を向上させた仕様となっている。両船の特長や建造工程について、三菱造船の岸山幸博プロジェクト•マネージャ（マリンエンジニアリングセンター造船設計部内艤設計課）に振り返ってもらつた。