ロックフィルダムの変形測定のためのGPS計測の適用性の検討

摘要

日本では，ロックフィルダムの安全管理の高度化を目的に，GPSを用いた堤体の外部変形計測の自動化の取り組みが行われている。これまで水資源機構では，GPS計測が連続計測であることを活用して「突発的な変其の測定」や，GPS計測に特有の「ゆらぎ」について補正する方法の開発，耐雪型の設置方法の開発などの計測手法等について検討してきた。これらの成果を踏まえて水資源機構では，現場条件の異なる150m を超える大ダム，堤高25m程度のアースダムを含む3箇所のダムにおいてGPS計測を実施した。