デジタル化と都市インフラ革新

摘要

新型コロナウィルス感染症の拡大は、人々の就業•生活•交流を大きく変えた。例えば大都市圏では、管理職-事務職•専門職を中心に、約900万人もの就業者がテレワークに移行したといわれる。テレワークによって郊外の住宅地では昼間人口が急増し、拠点周辺地域では宅配を中心とした飲食サービス需要が急激に拡大した。一方で、旅行•外出•長距離移動の自粛により、2020年5～6月の移動量は同年2月比で高速交通機関の移動量が最大80%減った(一方、通信量は同月60%増加している)。またコロナウィルス拡大によって、自家用自動車の利用率が5%増え、その分鉄道•バスなど公共交通の利用が7%減少したとのデータ力《ある。マストランジット(大量交通)から、パーソナルモピリティ(個人交通)へのシフトが起こったのである。