鉄道貨物輸送における輸送改善について

摘要

当社が昭和62年4月の国鉄分割民営化により発足してから26年が経過した。この間、お客様の物流に対するニーズは、在庫コスト削減等の観点から、ジャストインタイムを要望する企業が増加し、多品種、少量、多頻度をキーヮードとして、必要なものを必要な量だけ必要な場所へタイムリーにお届けすることが重要となっている。一方、鉄道貨物輸送は、一度に大量の物量を長距離輸送することに特性があり、これらニーズとは真逆の性質を持っている。しかしながら、これらのニーズを鉄道輸送にどのように取り込むかが、当社が将来にわたって存続するための重要な課題である。当社では、お客様ニーズの反映と輸送設備等の近代化などを主にダイヤ改正を契機に反映し、収入の拡大を図るとともに、従来よりもコスト低減を行うことで、収益性を向上させている。