第60回放射線撮影分科会: テーマA：一般「総合病院に迫る歯科領域の脅威現状と問題」ワークショップーより良い撮影技術を求めて(その114)-「歯科領域の現状と問題」

摘要

口腔領域の撮影で，まず思い浮かべるのはデンタル撮影（口内法撮影）とパノラマ撮影であろう.実際には，歯•顎顔面領域の一般撮影や歯科用CT•医科用CT•MRI•USなどの撮像も行われているが，今回は，上記2つの撮影について述べる. これらの撮影件数を見ると，その大部分は歯科医院で撮られているものであるが,未だにフィルムを用いている施設が多く,現像処理状態の良い施設と悪い施設では画質に雲泥の開きが生じている.また，患者の被ばく線量も数倍〜数十倍の開きがあると思われる.