異なる移動型X線撮影装置における散乱線補正処理使用時の撮影条件の検討

摘要

【背景•目的】散乱線補正処理技術であるVirtual Grid(以下VG)は撮影条件と透過線量から体厚を推定し，補正処理を行っている.そのため，設定撮影条件と実際の撮影条件が乖離した場合，体厚の推定が適切に行われず，補正処理が過小または過大に行われ画質に影響を及ぼす.当院では，複数の移動型X線撮影装置を保有し，VGを使用した回診撮影を行っているものの，同一のFPDをしているにも関わらず画質に差を認めた.本研究の目的は，異なる移動型X線撮影装置を用いた際にVGを安定的に使用する至適撮影条件を求めることである.