日述研究発表4月14日(土）

摘要

【目的】リング型乳房専用PET装置（Elmammo)は乳房を包み込むためリング状に検出器が配置され，検出器ホールの中に乳房を落とし込むようにして撮像する装置で，検出器(1.44×1.44mm×18mm角のクリスタルを使用）が乳房に近接することで高い検出感度で，全身PET装置よりも高感度で高い空間分解能な画像が得られるといわれている.今回，リング内の空間的位置によって画質がどのように変化しているのかをファントム用いて検討した.【方法】本装置は乳房を挿入するため，べッド面に直径185mm深さ165mmの円柱形ホールが開いており，ホールの壁面に検出器が配置されている.このホールの中心に装置付属の直径100mmの円柱ファントムと直径150mmの自作円柱ファントムを配置し，ファントム内に18FDG3MBq/kgの希釈溶液を封入し，撮像条件は臨床同様のリストモード収集7分で撮像した.再構成条件は臨床条件とし，開口部から深部までの各スライス面のカウント値の変化，SNRを測定した.