大規模地すべりとの悪戦苦闘: 道道夕張新得線占冠赤岩トンネル

摘要

道道夕張新得線赤岩トンネルは北海道のほぼ中央、占冠村に建設が進められている延長2,115mの2車線道路トンネルである。日高・夕張の2大山脈の麓に広がる占冠村は北海道でも有数の厳寒地で1月、2月の最低気温の平均温度は氷点下20℃を下回り、2000年1月には-34.9℃を記録した。rn村の名前はアイヌ語で「甚だ静かで平和な上流の場所」の意味で、村の中央を南北にトンネルとほぼ並行して流れる鵡川ではラフティング、ロッククライマーに人気の赤色の巨岩（堆積岩のチャート）が点在するなど大自然の景観が楽しめる。また、ヒグマ、エゾ鹿、キタキツネ、クマゲラ（キツツキ科国の天然記念物）が多数生息し、まさに自然体感の村である。