山岳工法とシールド工法の融合技術「SENS」: シールドを用いた場所打ち支保システム

摘要

従来、山岳工法は硬質地盤を、シールド工法は軟弱地盤を主な対象領域として発展を遂げており、それぞれの工法はすでに個別に洗練され成熟した技術となっている。近年では、経済性の追求や周辺環境への配慮といった、より高い社会的ニーズへの対応を背景として、高度な技術開発が進められ、山岳工法はより軟質な地盤へと、一方のシールド工法はより硬質な地盤へとその適用領域を拡大している。