直轄ダム初の同軸かさ上げ: 新桂沢ダムにおける取組み

摘要

新桂沢ダムは、石狩川水系幾春別川上流に位置する桂沢ダム(1957年完成、堤高63.6m、重力式コンクリートダム)を、直轄ダムとして初めて、同軸で11.9mかさ上げを行ぅ再開発ダムである(図1)。洪水調節、景観や水質保全といつた流水の正常な機能の維持、工業用水、水道用水および発電を目的としており、かさヒげによつて総貯水容量は1.6倍となる。ダムエは2016年8月より堤体建設工事に着手し、2017年7月より堤体コンクリート打設を開始した。ダム完成後の堤体積は59万4800m~3(新堤体24万4800m~3、旧堤体35万0000m~3)となる計画である。コンクリートの運搬および打設は、主に堤体下流に設置した2台の750tクローラクレーンを使用し、1リフト1•5m(75cmX2層)のブロックを連続して打設する面状工法(拡張レア工法)を採用している。