AISI12L14代替非鉛快削鋼の開発

摘要

AISI12L14（JIS SUM24L）はPbが0.3%，Sが0.3%添加された快削鋼であるが，地球環境問題から快削鋼の非rn鉛化が需要家に強く要望されている。そこで，従来より知られているようにS快削鋼で硫化物系介在物が大きいrnほど被削性が向上することから，この観点より検討を進めた。検討にあたっては，計算により状態図を求め，硫rn化物系介在物の大型化が期待できる成分系を予測し，予測された成分系について被削性などの確認試験を実施しrnた。その結果，計算から予測されたように「Cr添加＋S増量」により硫化物の大型化が可能となり，低速のドリrnル加工から超硬工具での高速切削まで広い範囲でAISI12L14と同等以上の被削性を有する新しい非鉛快削鋼を開rn発することができた。