福島第一原発の汚染水問題

摘要

福島第一原発では，汚染水問題に関する各種対策が行われているが，建屋への地下水の流入は続いている.地下水流入削減策として，2014年から地下水バイパスの運用が始まったが，その効果は小さい.2015年にサブドレン•地下水ドレンの運用が始まり海側遮水壁が完成したが，新たな問題が発生している.陸側遮水壁(凍土壁)の本格的な運用は見通しが立たない.汚染水対策の厳格な監視と慎重な運用が求められる.