高強度•高経済性•環境保全を実現する地盤改良技術CRM-P工法(大口径柱列ソイル工法)

摘要

高精度で経済的な地盤改良工法として1994年(平成6年)に開発された「CRM工法」。工事で発生する掘削土を現場プラントで撹拌混合してリサイクルするという技術であり、優れた品質•施工性•安全性•経済性を誇るものである。すでに全国各地の重要構造物やその周辺設備などに採用されているが、本工法開発の4年後に発足した「CRM工法研究会」による、工法の普及や、改良•向上といつた積極的な取り組みによるところも大きい。本記事で詳しく紹介していく「CRM-P工法」は、全回転型オールケーシング杭の掘削施工技術を利用する大口径柱列ソイル工法であり、同工法に先駆けて実現したCRM-W工法(掘削土再利用連壁工法)の応用技術と言えるもの。高強度な改良地盤を構築するとともに、産業廃棄物の低減を実現するなど「地球にやさしい」工法となっている。