低層集合住宅における侵入被害窓の自然監視性と接近制御性に関する実態調査

摘要

住宅への侵入被害が社会問題になって久しく，防犯環境設計指針のrn整備がすすんでいるが，必ずしも巨分に普及しておらず，設計段階でrnの工夫の不足を防犯設備でカバーする，あるいは侵入被害に遭ってかrnら防犯設備を設閤するという状況がまだまだ一般的ではないか。そうrnしたなかで，本研究は非常にうまく整理された条件のもとで，侵入被rn害に遭った住戸の実態調査をおこない，被害開口部の位置，自然監視rn性，接近制御性，教地と道路の関係と推定進入経路の視点から，侵入rn被害に遭いやすい条件をみごとに浮かび上がらせている。この種の調rn査研究は，適切な調査対象の確保と，豊富な経験に基づく確かな調査・rn分析の視点が不可欠であるが，必ずしも多いとはいえない被害事例かrnら，非常に説得力のある結果を導き出している。住宅設計において，rn防犯環境設計をごくあたりまえのように取り込むことが今後重要になrnるとすれば　本研究の成果は人いに示唆に富むものである。