地下外壁外防水先やり工法の不具合事例調査

摘要

建築の防水といえば，従来屋根あるいは外壁からの雨水の浸入を防rnぐことといわれ，実際日本建築学会建築工事標準仕様書に記載されてrnいる防水仕様は，一部の地下外壁を除きいずれも建物地上部分の雨水rn浸入を想定したものである。本稿は，近年都市部を中心に増加傾向にrnある地下水の浸入を防ぐことを目的とした地下防水工法を体系的に分rn類し，地下防水工事全体像を俯瞰?整理した点に第一義的な意義があrnる。その上で都市部の狭小な敷地に建設される建物で山留め壁に先にrn防水層を施工し，その後でコンクリートを打設する，いわゆる「地下rn外壁外防水先やり工法」に照準を当て，その不具合事例を系統的に整rn理分析している点が重要である。今後実験的検証を臍まえて本防水工rn法について，性能基準?評価方法を確立し標準化を図ることを期待しrnたい。なお，その際工法名称についても学術用語として対応英文も含rnめオーソライズすることが急務である。