移動硬化型塑性ヒンジ法を用いる応力法による鋼構造平面骨組の弾塑性崩壊解析の定式化

摘要

応力法は塑性化断面の相対変位に関する不連続性（図rn１の0 0rn ,u ）に適合する合応力（m,n）を独立な未知量rnとして扱うので、鋼構造骨組の弾塑性応力場の有力な解rn析手法であるが、幾何学的非線形問題の解析には不向きrnとされてきた１）。筆者の一人は軸方向力と剛体回転によるrn連成項（図２の(p)rn2 n ）を独立成分とする釣合式および曲rnげ変形との連成項（図３のnp) ）を考慮した構成式を定rn式化し、更新ラグランジ型の幾何学的非線形解析を可能rnとした2)。本報告では一般逆行列3）、4）に基づく応力法研rn究として、増分型の塑性条件を断面の中立軸（図1 の0 y ）rnで表現する極限解析5）を包括する塑性ヒンジ法6）に引きrn続き、幾何学的非線形解析を準用する移動硬化型塑性ヒrnンジ法の定式化手法を示す。なお、Baushinger 効果の理論rn的モデルとしてはZiegler の修正硬化則を適用する。