大学研究施設におけるリン酸型燃料電池CGS大学研究施設におけるリン酸型燃料電池CGSの性能評価に関する研究 : 熱源システムの冷房運転時におけるCGS性能評価

摘要

環境配慮型の大学研究施設において、竣工後二年目の 建物のエネルギー消費量を分析した。最新の収集データrnである2月時における、実績値（系統購入量）の累積一次 エネルギー消費量原単位は1,137MJ/m~2·月であり、統計 値3と比較して45.5%少ない。また実績値（全エネルギー 消費量）の累積一次エネルギー消費量原単位は1,750MJ/ m~2·月であり、統計値3と比較して16.2%少ない。rnまた、夏期運転実績に基づくリン酸型燃料電池CGSの 性能評価を行った。CGSは冷房運転期間の約72.4%におい て、負荷率0.7以上の高負荷での運用となった。一方中間 期におけるデシカント外気調和機の空調負荷が低下した ことにより、低温排熱需要は減少し、総合熱効率が低下 する結果となった。今後の課題としては継続して性能検 証を行い、冬期CGSの稼働実績を検証する。さらに、二 年目の年間を通した性能を施設開所一年目と比較する。