冬季の室内温熱環境が高齢者の転倒要因へ与える影響検証住環境が脳機能に及ぼす影響に関する実測調査（その6）

摘要

前報（その5）文１）においては、MRI にて測定した脳健康指rn標（BHQ）と対象者の自宅の温熱環境の関係について示した。rn近年、我が国では認知症患者と同様に要介護者も急増しておrnり、要介護要因としては脳血管疾患が21.7％、認知症が21.4％rnと高い割合を占める中、骨折・転倒も10.9％に達する文２）。住rn宅内事故でも転倒が最も多い事例文３）となっており、このようrnな転倒リスクを高める外的要因として、段差や床の仕上げ、rn床上のコード等の住宅内の障害が挙げられる。一方で内的要rn因としては、バランス能力低下、起立性低血圧、柔軟性低下rn等が挙げられる。Rubenstein ら文４）によると転倒の最大のリrnスクファクターは筋力低下であり、筋力低下群は健常群と比rn較して4.9 倍のリスクを有することが示唆されている。