乾燥収縮ひずみを制御したコンクリートのひび割れ抑制効果の検証（その8 実大デッキスラブ試験体の2 年間のひずみ・応力の経時変化－応力計算方法および試験体N の結果－）

摘要

(1) デッキスラブ試験体のコンクリートに生じる拘束応力rnを，鉄骨梁と鉄筋のひずみから求めた軸力を用い，力rnの釣合いにより算定した。rn(2) 材齢100 日程度までは，鉄骨梁の曲げ変形が進行し，rn軸方向変形は進行しなかった。rn(3) 拘束応力の最大値と割裂引張強度の70%とした場合，rn鉄骨梁直上のコンクリートが負担する鉄骨梁軸力は，rn端からおおよそ275mm 程度と推定される。