大型振動台を用いた構造骨組加力実験と解析評価 その５ 現場式柱梁接合部の繰返し載荷性能

摘要

1970 年代の現場式接合部を模した試験体1 と、より現代rn的な試験体2 を製作し、動的繰返し載荷を実施し以下の結rn果を得た。rn1) 両試験体とも、層間変形角0.02 rad を超えるまでほぼrn同じ履歴を示したが、jMu/bMp が小さい試験体1 の方rnが、より早期に破断した。rn2) 両試験体で、フランジ破断前に高力ボルトの滑りが確rn認された。高力ボルト摩擦接合の滑りで決定されるウrnェブ接合部の曲げ耐力は、試験体1 で梁ウェブの全塑rn性耐力の14％、試験体2 で40％と低かった。rn3) フランジに亀裂を生じたあと、試験体1 はウェブ接合rn部の曲げモーメント負担能力が小さく、曲げモーメンrnトの再分配に応じられなかったために、試験体2 よりrn早期にフランジが破断した。