急性合併症（意識障害・昏睡）

摘要

1. 糖尿病に認められる，重篤かつ急性の代謝障害に基づく意識障害や昏睡は，主に糖尿病ケrnトアシドーシスや高血糖性高浸透圧昏睡で生じる．rn2. ただし意識障害の程度は，意識清明の場合から意言歳混濁，そして昏睡にいたる場合とさまrnざまである．rn3. これらの急性合併症に対する最善の策は，とにかく発症を未然に防ぐことであり，そしてrn発症後には基礎にある疾患を見逃さないことである．rn4. 非定型的な経過を示し，しかし糖尿病の存在が未知な場合には誤診を招くことが多いのrnで，細心の注意が必要である．rn5. 日頃からの生活の情報を得るためのコミュニケーションがもっとも大事であり，医師とコrnメディカルスタッフによる患者教育や連携プレーの良し悪しが，患者の予後を決定するこrnとを肝に銘じるべきである．