突如のフレームレート論争 欧州最大の放送機器展「IBC2013」レポート 150pや300pの映像をデモ 欧州放送連合やBBCが提案

摘要

4Kのフレームレートがきな臭い。IBC2013(オランダ•アムステルダム/9月12-17日)では、EBU(欧州放送連合)や英BBCが現行の50iをはるかに超える150 pや300 pの映像をデモし、撮像ボケや蓄積効果(サンプルおよびホールディング)が効果的に抑圧されることを示した。また、EBU元技術部門長代理であるデビッド·ウッド博士も講演で「4Kを含むUHDTV(ウルトラHDTV)の唯一の問題点はフレームレートである」とするなど、新しいフレームレート導入に意欲を見せた。一方、日本では「UHDTVは最高120 pで決まり」と安心していた感があり、IBCでのデモ情報を耳にした関係者は驚きを隠せない。ハイビジョンの際もフレームレートが長く論争の的となったが、今回もそれを繰り返すのであろうか。