TWの13年度第4四半期決算 出版部門の不振で大幅減益

摘要

CNNテレビやHBOなどのCATV専門局群、さらには映画会社ワーナー·ブラザースなどを傘下に置く米メディア企業大手タイム·ワーナー(TW)が発表した2013年度第4四半期(10-12月期)決算は、売上高が前年同期比5%増となる86億ドル、純利益は前年同期比12％減の11億ドルとなった。増収には映画部門と放送部門の配信料収入のアップなどが大きく寄与。しかし、有料チャンネルHBOなどへの新番組制作費への投資が響いたほか、出版部門の不振が足を引っ張った格好で、大幅減益を記録した。部門別で見ると、最も元気だったのが映画部門。同部門に含まれるホームビデオの売り上げが芳しくなかったものの、SFサスペンス映画『ゼロ•グラビティ』がアカデミー賞作品賞にノミネートされるなど大ヒットとなった。このほか、ファンタジー映画『ホビット竜に奪われた王国』も大人気だったこともあり、同部門の売上高は前年同期比7%増の40億ドル。営業利益は同4%増となる5億7300万ドル。