誘導反発方式磁気浮上における浮上力解析手法の提案

摘要

EDSにおける浮上力解析手法は表皮厚と導体厚さの関係を考慮しない場合が主であり，周波数と導体厚さに制限を設ける必要があった。本論文では，有限の導体に表皮効果の影響を考慮することで，より広範囲の周波数に対応した解析手法を提案した。また，ギャップ間電磁力を考慮することで，ギャップ長についてもより広い範囲での対応が可能な解析手法を提案した。これらは補正法を用いてインピーダンスマトリクス法で浮上力を求める手法である。また，それぞれの補正法を併用することも提案した。解析モデルに似せた実験機を製作し，1kHzまで浮上力の測定を行った。測定結果と算出結果を比較した結果，厚さ補正と厚さ位置補正を用いた手法が有効であることを確認した。