機能的近赤外分光法を用いた快一不快音聴取時の脳活動評価

摘要

We propose the psychological research and physiological measurements. We used oxyHb as physiological measurements in order to evaluate the emotion of "pleasant-unpleasant". Concretely, we evaluated the difference in the emotion of "pleasant-unpleasant" from oxyHb of the frontal lobe. The experiment showed that a relation between psychological amount and ⊿oxyHb. Based on the result, we presumed the psychological amount using the multiple regression analysis. As a result, it turned out that we can evaluate the emotion of "pleasant-unpleasant" by fNIRS.%近年の日本では少子高齢化が急速に進んでいる。国立社会保障・人口問題研究所によると，2050年には65歳以上の人口の割合が35．7％に達するといわれており，それに伴い介護を必要とする高齢者の増加が予想される。特に発話や四肢体動により意思伝達機能を失った重度の要介護者の場合，身体的・精神的苦痛に対する客観的な判断が求められる。これまで意思伝達を客観的に判断する手法として，武者らによる感性スペクトル解析法（1）や佐藤・中川らによる感性フラクタル次元解析法（2）など脳波による評価手法が提案されてきた。また，脳波（Electroencephalogram：以下，EEG）を利用して電子機器を操作する機器も開発されている。脳波等の脳活動情報から意図や情報を直接読み取ることで制御や支援に応用するインターフェースをBrain MachineInterface（以下，BMI）といい，ヒトの意思伝達支援として期待されている。