岩手県、県営水力発電所の簗川発電所が運転開始最大出力1,900kW

摘要

岩手県は、盛岡市内で建設を進めてきた最大出力1,900kWの県営水力発電所の「簗川発電所」が運転を開始した。簗川ダムの河川維持流量とダム放流を利用した水力発電所で、年間供給電力量は一般家庭で約3,600世帯分に相当する。簗川発電所は岩手県盛岡市川目地内に所在する簗川ダムにおいて建設されたダム式の発電所。発電した電力はFIT制度を活用し東北電力ネットワークに売電する。最大使用水量は4.8m~3/s、有効落差50.65mで、年間供給電力量は約112万6,000kWhを見込む。横軸フランシス水車と横軸三相同期発電機による水車発電機が設置され、建設に投じた総事業費は約20億円。簗川発電所は、岩手県が建設した簗川ダムの洪水調整、流水の正常な機能維持、上水道の供給と常時満水位維持のために行う放流を利用し発電する。タブレット端末による運転制御システムを導入し、従来の制御盤に比べ大幅な省スペース化も実現した。