介護保険の未来に向けた3つの選択

摘要

2000年の介護保険法施行後、持続可能な制度構築に向けて度重なる改正が行われてきた。しかし現状は、利用者にとつて有意義なものになつているのか。むしろ、利用者は制度の複雑な仕組みの理解に苦しみ、適切な介護サービス「契約」成立には至っていないのではないか。制度の持続性を考えると懸念材料が多すぎる。このような現状のなか、著者は介護の社会化に向けて、誰もが安心できる公的介護サービスが提供されるためには、今の制度にどのような問題があるのか、明快に論じている。