回転貫入鋼管杭における拡頭リング工法の適用事例

摘要

拡頭リング工法は，昨今の杭基礎の高支持力化に伴う杭頭接合部の耐力不足，鉄筋の過密配筋，あるいは杭頭接合部の溶接品質の確保といった問題を解決するために開発された杭頭接合工法である。 拡頭リング工法は，図-1および写真-1に示すように，鋼管杭，SC杭，PRC杭または場所打ち鋼管コンクリート杭の頭部に，径が杭径の1．5倍程度または1．35倍程度，長さが杭径の0．5倍程度の外鋼管と，水平ダイアフラムおよび定着鉄筋で構成された工場製作の外側鋼殻部（拡頭リング）を被せ，それらの間にコンクリートを充填することによって杭頭部を一体化する杭頭接合工法であり(財)日本建築総合試験所で建築技術性能証明を取得している。