ニューマチックケーソン工法の最新施工技術

摘要

ニューマチックケーソンェ'法(Pneumatic Caisson Method)の歴史は古く，174年前の1841年にフランスで開発され，ニューヨークのブルックリン橋ゃパリのエッフェル塔の基礎など，欧米で橋梁や建築物の基礎として数多く採用されていた。日本へは92年前の1923年に,関東大震災により倒壊した隅田川の永代橋ゃ清洲橋などの復旧工事のため，アメリカから本格技術導入されたのに始まる。このように古い工法が，現在も最新技術として様々な構造物の築造工法として採用されている大きな理由として，以下の2点があげられる。①圧気のメリットを最大限に活かすため，圧気の課題を克服する「技術開発」を常に行ってきた。②「優れた耐震性」を有する基礎形式である。こうしたなか，近年のニューマチックケーソン工法の適用は以下のとおり多岐にわたっている。